「岩屋湧水可能性調査」の結果について

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 村では、岩屋湧水を将来にわたって守り、地域活性化や観光振興などに生かしていくため、その価値を科学的な根拠に基づいて明らかにすることを目的として、昨年度水質・水量調査を実施しました。併せて、飲料水としての活用可能性や市場動向についても調査を行い、岩屋湧水の新たな可能性を検証しました。

水の専門家が明らかにした水質

 今回の水質調査は、長崎大学大学院 水産・環境科学総合研究科環境科学部 准教授 利部 慎(かがぶ まこと)氏を中心に実施されました。利部氏は、地下水や湧水、水循環などが専門で、各地の地下水や水資源に関する調査・研究に携わっています。調査の結果、岩屋湧水は硬度29.4mg/Lの超軟水であることが確認されました。超軟水はまろやかな口当たりが特徴で、お茶やコーヒー、だしなどの風味を引き立てます。また、pH8.4の弱アルカリ性で、全国の名水百選の中でも特に高い値で、電気伝導度(EC)94μS/cmと低く、釈迦ヶ岳上部の山林を涵養域とする天然の地下水で、人の生活圏の影響を受けにくい環境で育まれた、清浄性の高い湧水であることがわかりました。水量についても、1日あたり約6,000トンという豊富で安定した湧出量が確認され、持続的に利用できる貴重な水資源であることが明らかになりました。

          今回の調査箇所                  推定される涵養域

   

「超軟水」を生かしたブランドづくり

 FFGビジネスコンサルティングによって行われた市場調査では、岩屋湧水は商業利用の可能性が十分にある一方、大手メーカーとの価格競争ではなく、「超軟水」「圧倒的な清浄性」「豊富で安定した水量」といった特徴を生かしたブランドづくりが重要であると提言がなされています。また、県内ではミネラルウォーターの需要が供給を上回る状況にあり、大量販売ではなく、地域密着型・高付加価値型の商品展開が、岩屋湧水の強みを最も生かせると分析されています。

岩屋湧水の魅力を多くの人へ伝える

 村では、この調査結果を受けて、岩屋湧水は地域資源として大きな可能性を持つものであることが改めて確認されました。事業化については、市場ニーズを見極めながら段階的に検討を進めるとともに、民間企業との連携も視野に入れ、課題を一つひとつ整理しながら、持続可能な事業展開を検討していきます。

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